トピックス > 現場紹介 > No-220160
品秀寺(ほんしゅうじ)は、大同元年(806)弘法大師空海によって現在の安芸区畑賀に蓮華寺が開基されその塔頭(末坊)二十九の一つ「谷ノ坊」として誕生しました。慶長七年(1604)に「谷ノ坊」が浄土真宗の寺として再興され、慈雲院品秀寺となり今日に至ります。蓮華寺の開基より考えれば、1200年にも及ぶ歴史ある寺院であり、現在の本堂は、約200年前の文政五年(1822)に建立されました。

このたびの改修工事は、本堂創建以来の平成の大改修となります。まず本堂改修に取り掛かる前に、御本尊を一旦お遷しするための仮本堂の建築、鐘楼や経蔵の移設など伽藍全体の移設を行い、その後本堂大屋根の瓦葺き替えや梁の追加、土間補強等の改修工事に取り組み、全工程で三年余りの期間を要しました。これからも地域を代表する仏閣として、さらなる歴史を積み重ねていかれるよう、歴史的建築物の耐震性と機能性を高めるこどができました。(平成23年3月末時点で建物の改修工事は終了しましたが、今後内陣工事が行われます)
工 事 名 品秀寺(ほんしゅうじ)本堂改修工事
工事期間 平成20年8月18日〜平成23年3月31日
発 注 者 品秀寺        
工事場所 広島市安芸区畑賀二丁目二番十六号
対象建物 文政5年建立 品秀寺本堂(寺院) 木造平屋建 、建築面積368.53u、延床面積241.60u
工事概要 屋根改修工事、廊下・床板改修工事、漆喰壁改修工事、建具改修、電気設備・床暖房設備改修工事
改修前
改修後
工事状況
              歴史ある寺院ならではの独特な構造や装飾もあり、その中よりいくつかをご紹介します。
画像をクリックしてください。
鐘楼(しょうろう)の引越
 仮本堂新築のため、鐘楼をそのまま引越させます。
仮本堂の新築
 本堂改修後は色々な行事で使用されます。
小屋組(こやぐみ)
 点検補修は創建以来始めてとなります。

瓦葺き替えと
破風板(はふいた)交換
 平瓦から本瓦葺きとなりました。
鬼瓦(おにがわら)
 鬼瓦には印刻がされます。
虹梁(こうりょう)
 木目も美しい、奈良県産の450kgもの檜材です。
約200年もの時を経た木造建築物の改修工事ということで、過去の現場経験から言っても特殊な改修工事でした。
監理者の海谷設計士、全国から集まった腕利きの大工や職人さんと協力し、初めて成し得た工事だと感じています。
そしてなによりも、住職はじめ建設委員会の方々、そして門徒の方々のご支援を頂いた事により、平成の大改修が無事に完了したことに感謝しています、ありがとうございました。